会話の悩みはこれで好くなる。好意好感好印象の人間関係を築くセミナー情報。コミュニケーションワークショップ

コラム

人間関係に好感度アップのコミュニケーション

1.インプロコミュニケーションで変わった!

心理カウンセラー☆黒田めぐみです。
14年間心理カウンセラーとして仕事をしてきましたが、ご相談の内容は圧倒的に人間関係のお悩みが多いのです。

カウンセリングではご自身の人間関係における「考え方や受け取り方のクセ」を見直して、その人らしい日常が送れるお手伝いをしております。


そのためには、子供の頃に学び損ねたり、勘違いしてしまった「他者との信頼関係のつくり方」をもう一度体感し直すことが近道なのです。


これは、一対一のカウンセリングでも行いますが、日常と同じようにグループで体感実感することが大切です。


しかし、大人になると失敗を恐れるようになり、思考優先になります。

「うまくやらないと」

「失敗したら恥ずかしい」

「かっこいいこと言わないと」

…などの気持ちが働き、今までの自分の枠を超えることが怖くなります。


頭では理解し、決まりきったやり取り(ロールプレイング)で上手く出来ても、日常に起きる想定外の出来事には対応しきれないのです。


そんな時に役立つのが、インプロコミュニケーションです。


楽しく失敗を恐れることのない子供の頃の「ごっこ遊び」のようなコミュニケーションゲームが主体のため、構えることなく笑いながら自然に信頼関係を学べることが出来るのです。


子供の頃の世界は、あり得ないことだらけです。
意外性や創造力に満ち溢れています。


何が起こるかわからないけど、なんだか笑ってしまう、楽しい。

こんな気持ちの中で行うコミュニケーションの学びなので、いつの間にか自分の「考え方や受け取り方のクセ」が外れ、新しい魅力的な自分に出会うことが出来るのです。


このように、コミュニケーションワークショップでは、楽しいコミュニケーションゲームから信頼関係を築くための方法をご案内しています。


心理学知識のレクチャーも含めた人間関係に役立つ楽しいプログラムをご体験いただいておりますが、皆様からこのような声をいただきます。

□今までのコミュニケーションが間違っていたことがわかりました。
□自分のことばかり話していました。
□相手を受け入れられるようになりました。
□相手を否定や評価することがなくなりました。
□人見知りがなくなりました。
□友達が増えました。
□人とすぐに仲良くなれるようになりました。
□人と話をすることが楽しくなりました。
□言いたいことを伝えられるようになりました。
□話をよく聴けるようになりました。
□自分の気持ちを素直に伝えられるようになりました。
□相手の気持ちを大切にできるようになりました。
□世界が広がりました。



インプロコミュニケーションについてご案内する前に、インプロについてお話をしましょう。

インプロはインプロビゼーション(Improvisation)の略語で「即興」という意味です。

音楽やダンス、演劇などの表現を事前の打ち合わせや台本、リハーサルなど一切ない中で作品を作ることです。皆さんもジャズの即興セッションなどは聞いたことがあるでしょう。

演劇界におけるインプロの歴史で言うと、即興演劇は、中世のイタリアの簡単な戯曲をもとに、即興的なステージをヨーロッパ中で巡業していたのが始まりといわれています。

その後演劇の分野で現代のインプロに最も影響を与えたのは、キース・ジョンストンとヴィオラ・スポルリンです。

彼らはインプロシアターのスタイルを作り上げ、即興劇を演じるためのスキルを学ぶために、300を超えるゲームを開発しました。

この二人の作り出したインプロのスキルは、世界中のインプログループに大きな影響を与え、今この瞬間にも新しい舞台が生み出されています。

現在日本ではインプロパフォーマンスとともに、役者育成のためのゲームとしても用いられています。

このインプロを学んだ俳優陣の中には、ブルースブラザーズ、キアヌリーブス アンディガルシア堺雅人さん、オダギリジョーさんなどがおり、活躍をされています。



また、演劇の分野においての即興作品は、演じる側(役者)と見る側(観客)で成り立っています。


そして、台本など何もないところから作品を創るのですが、ただやみくもに思いつきで創ればいいわけではありません。

演じる側(役者)も楽しみながら、その作品が見る側(観客)にも受け入れられ、何かしらの感動を覚えてもらえるものでなければいけません。

演じる側(役者)と見る側(観客)の一体感が一つの作品となっていくのです。

例えば
観客から何かきっかけの言葉をもらう。(場所やキーワード、アクティビティ、台詞etc)
そこからパフォーマーは言葉や表情、身体表現をやり取りしながらストーリーを創っていく。

しかし、演劇インプロのパフォーマー育成については、その分野の第一人者である専門家にお任せいたしましょう。


2.インプロコミュニケーションで人生を豊かに

なぜ今インプロがコミュニケーションに大きな効果を表すのでしょうか。

演劇の分野においての即興作品を私たちの日常生活に置き換えてみましょう。



毎日、ひとつとして同じ状況は起こりません。

その中で言葉や表情、身体表現をやり取りしながらコミュニケーションをしています。

自分自身が人生の主役であり、さまざまな関わりが即興的に起こります。



自分も楽しみながら自分に関わる人にも受け入れられ、みんなが感動や学びがあるような人生だったら、人間関係の絆が深まると思いませんか。



コミュニケーションは自分と自分以外の人との一体感から成り立っているのです。


ただ流されるように過ごしていては、感動は生まれません。

そのためにも即興的に起こる出来事に対応できるコミュニケーションが求められているのです。



インプロコミュニケーションでは、インプロパフォーマンスや役者育成のためのゲームを私たちの日常に活用していきます。

このゲームの中には多くのコミュニケーションツールが含まれています。

心理カウンセラーの目線で、人間関係に必要なコミュニケーションに焦点を当てて、即興演劇の世界を私たちの日常の中に取り入れていきたいと思います。



人生の瞬間瞬間に起こる「選択・決定」は、台本の無い即興の連続です。

その中でこのインプロの考え方やスキルが質の高いコミュニケーション力を養い、豊かな人間関係を築く一助になってくれるのです。


3.インプロコミュニケーションは、どのような考え方なの? 

インプロのパフォーマー達に「インプロとは?」と尋ねると、多くの人が「YES ANDです」と答えます。

この「YES AND」の精神の上にインプロは成り立っています。



これは心理学やカウンセリングの世界にも共通した考え方です。

YESとは、「はい、そうです。」肯定の言葉です。

ANDとは、「そして、付け加えると」・・と訳せます。



あなたの考え・意見・感情・行動「YES」と肯定します。受け取ります。

そして、それに私の考え・意見・感情・行動「AND」と付け加えます。



互いのこのやり取りの中で、インプロのコミュニケーションは成り立っているのです。



ではなぜ、最初に「YES」からはじまるコミュニケーションが大切なのでしょうか?

これは、日常の人間関係の構築とまったく同じです。

4.YES は受け取る力「受容力」

YESは相手からの刺激(言葉・表情・身体表現)を肯定し受け取ることです。


相手からの刺激は、相手のオリジナルな世界観の中の思考・感情・行動がもとになっています。



すなわち、刺激を肯定し受け取るということは、相手の世界を認めることです。



YESと言って、相手の世界を肯定し受け入れることで、どのようなことが起こるのでしょうか。


YESと、相手や周りの環境、状況を受け入れることは、
自分の世界観――それは慣れ親しんだ考え方や行動、今までの経験やそれに伴う価値観――を揺るがすことであり、リスクを感じることも多いでしょう。


例えば、子供の頃に初めての自転車。

今までの自分の世界にはない乗り物です。乗り方もわかりません。

乗れるだろうか…不安に感じたかもしれません。

そして、何度も転んでバランスを覚え、そして一人で乗れた時に、歩くことではけっして体験できない新しい世界を手に入れることが出来るのです。

そして一度手に入れた感覚は自分の世界に取り込まれ、世界を豊かにしてくれます。

YESとは、新しい世界へ誘う魔法の言葉なのです。



逆に、“NO”は、相手の世界を否定し拒絶することです。


それでは、NOと言って、否定し拒絶するとどうなるでしょうか。

今までの経験や価値観を守り、自分の世界を揺るがすことはないので、安心安定していられるかもしれません。

しかしその中からは、似たようなものしか生まれません。



新しい発想やつながりが乏しい固定された世界の中に生きることになります。

また、刺激を渡した側はNOと言われることで繋がりが切れてしまうように感じるかもしれません。



やはり、YESと受け入れられると自分の世界を認めてもらい嬉しく感じるのです。


このように、インプロコミュニケーションは、YESと言ってはじまります。

YESは「受け取る」力です。



一人として同じ人はいないのですから、YESと言って、相手を受け取ることは勇気が伴います。

しかし受け取れない限り、人との絆は生まれないのです。



私たちの周りでは、変化は常に起きておりその流れが止まることはありません。

実は人の心も一瞬たりともまったく同じ感情や考えにとどまっていることはありません。

その「瞬間」をYESと受け取り、それに対応できる力が、生きる力なのかもしれません。


5.「YES」と「AND」の間にあるもの「共感力」

YESと言って、刺激を自分の世界に受け取ると、その刺激が自分の世界に含有される、または刺激が自分の世界に波及することが起きます。



しかし、しっかりと自分の世界に取り入れるためには、刺激を感じることが必要です。


心理学の用語では「共感」と言います。


共感とは、相手の思いや意見をすぐに自分の世界に受け入れることではありません。

まずは、相手がどのように感じているのか、相手になったつもりで共に味わうことです。


相手と自分は違う人間なので、相手の感覚や感情をまったく同じように感じることはできません。


しかし、相手がこんな風に感じているのだろうなーと、自分の中で感じ取るつもりで味わうのです。


相手と自分の間の、目に見えない空間で、相手の刺激を共有し、共に感じ、共鳴し合うことです。



このように、相手の刺激が共感することにより自分の世界に入りやすくなります。


また共感している間に目には見えない、

刺激を「渡そうとしている」

刺激を「受け取ろうとしている」

…という気持ちの共鳴が起き、互いの繋がりが強まります。

YESとANDの間には、目にはみえない「共感」が大切なのです。


6.「AND」は「生み出す力」

相手の刺激を共感し、自分の世界にしっかりと取り込まれた中から、

真のAND「そして、付け加えると」が生まれるのです。



もし受け取る力がないと、関係を築く準備が始まらないし、

もしYESとANDを繋ぐ「共感」がない(足らない)と

相手の刺激を表面的に理解した状態になりますので、

表面的なアイデアのANDや自分勝手な解釈のANDになってしまうのです。



コミュニケーションに置き換えてみると、

「先週旅行に行ってきました。家族と素晴らしい時間を過ごせました。」(刺激)
「そうなんですか(YES)。どんなものにせよ、旅行は楽しいですよね。」(自分勝手な解釈)

「先週旅行に行ってきました。家族と素晴らしい時間を過ごせました。」(刺激)
「そうなんですか(YES)1年に一度くらいは行けたらいいですよね。」(表面的なアイデア)

「先週旅行に行ってきました。家族と素晴らしい時間を過ごせました。」(刺激)
「そうなんですか(YES)。楽しいくて素晴らしい時間だったんですね!」(共感)
「はい、息子の成長を間近で感じることができました。」(刺激)
「そうですか!それは頼もしいですね。ますます将来が楽しみですね!」(共感)

相手がどのように「楽しかった」のか、

どのような「素晴らしい時間」を過ごしたのか

それらを共感したコミュニケーションだと、会話が丁寧になり、内容にも深みが増します。


この場合は、旅行が楽しかったことよりも、「旅先で知った息子の成長について」が相手の本当に伝えたい気持ちだったのです。


共感することで、本当の相手の気持ちに寄り添ったANDを返すことができるのです。

7.「YES AND」はどのようにしたらできるの? 

相手の世界(刺激)を受け入れるところから「YES AND」は始まります。

受け入れることで、互いの心が通じ合う気持ちの良いコミュニケーションになることは、お分かりだと思います。

しかし、理屈では分かっても、日常のコミュニケーションでは、「YES AND」がままならないものです。


自分勝手な解釈や表面的な受け答えで返答してしまいます。

これでは信頼関係が築かれません。



それでは、「YES AND」を妨げているのはどのようなものなのでしょうか。

それには、大きく分けて3つのブレーキがかかっています。

1つめは、知覚の閉鎖、

2つめは、言動の固定化、

3つめは、信念・価値観の固定化です。


8.1つめの知覚の閉鎖とはどのようなことでしょうか。

相手から発信された言動を受け取るためには、五感を使います。

五感とは主に見る・聞く・感じることです。


これは、部屋の窓のようなものです。

朝目が覚めた時に部屋の窓を開ければ、

太陽の明るさを感じ、鳥の声が聞こえ、風のさわやかさを感じることができます。



しかし、窓を閉じたままでは外がどのような状況なのかわかりません。

しっかり窓を開かないと、外の世界がわからないのです。

この窓を開けて、

よく見て、

よく聞いて、

よく感じることで、

外の世界を取り入れていけるのです。



しかし、私たちはこの五感の窓を開けないことがあります。

また、開けやすい窓と、開けにくい窓をもっていることもあります。


自分の世界に引きこもっているときは、窓は閉じられたままです。

また、見る窓はよく開けるのだけど、感じる窓は閉じたままということもあります。



YES ANDするためには、

まずは相手からの言動を受け取れるように窓を開けておく必要があるのです。


インプロコミュニケーションのゲームには、この五感の窓を開けるクセをつけられるものがたくさん含まれています。


9.2つ目は、言動の固定化です。

これは、今まで開いた窓からさまざまなものを見聞きしています。

これを経験として蓄積しています。


窓からとりいれた新しい刺激を今までの経験と照らし合わせて、

同じものだと勘違いして解釈したり、

勝手に削除したり、

実際と違うもののように取り入れたりすることです。


例えばカゴに入ったリンゴがあったとします。

今まで何度もリンゴを見るという経験をしていますね。
しかし、本当はまったく同じリンゴは存在しません。

今までのリンゴとは形や大きさ色の具合、匂いも味も違うものなのです。

見る窓からリンゴを見たとき、

あーリンゴね。と、大雑把に見たり、

10個あっても数は適当に削除してしまったり、

本当は青みかかっているのに、真っ赤と見えてしまったりするのです。



今までの経験が、五感をとおして見聞きしたものをゆがめてしまうのです。



YES ANDするためには、ゆがめることなく、

今この瞬間をしっかりと受け取ることが大切なのです。



インプロコミュニケーションのゲームには、

今この瞬間を正確に見聞きすることを高めるものがたくさん含まれています。


10.3つ目は、信念・価値観の固定化です。

これは、今までの環境や経験の中から築いた「考え方や思い方のクセ」です。


「人生は楽しい」というようなプラスの信念なら良いのですが、

「人生上手くいくわけない」など否定的な信念を持っていると、

せっかく大きな窓を広げて、

この瞬間をしっかり受け取っても、

&deco(navy){自分の持つ信念で、またまた歪んでしまうかもしれません。
};



あまり好ましく働いてくれない信念は、

今の自分に相応しい信念に変えていく必要があります。



そのためには、思考する前に

「動いてみる」

「感じてみる」

などの新しい経験を増やしていくコミュニケーションゲームがあります。



このような3つのブレーキを外して、

インプロコミュニケーションの達人になれたら、人間関係の悩みはなくなります。



しかし、もっとこうしたい、こうなりたいという課題は増えるかもしれません。



日常や仕事で、

ありのままを受け取る力が増えたら、どうなるでしょう?

相手の思いを自分のことのように感じることができたら、どうなるでしょう?

さらに、それらを踏まえた応答ができたら、どうなるでしょう?



人間関係が豊かになって、好感度もアップした自分を感じられるのです。


そのような方法を楽しみながら、体感できるインプロコミュニケーションを今後もお伝えしたいと思っております。

<掲載元 神楽坂女子倶楽部>

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